果菜類
トマトの栽培方法
家庭菜園を始めよう!と思ったらまず思い浮かぶ野菜がトマトかもしれないくらい家庭菜園では人気のトマト。
果実の大きさによって大玉、中玉、ミニとありますが初心者は比較的病気に強いミニ品種がおすすめです。
★トマトの基本情報
●栽培データ
科名 | ナス科 |
連作障害 | あり(4〜5年あける) |
栽培スタート方法 | 苗からがおすすめ(たね・挿し木もOK) |
収穫までの期間 | 約2ヶ月 |
土壌酸度 | pH6.0〜6.5 |
おもな病害虫 | アブラムシ・ハモグリバエ・うどんこ病・青枯れ病など |
●栽培カレンダー
※目安です。地域や気候により異なる場合もあります
●栽培スペース
※2列植えの場合は畝幅120cm、列間60cm
●株のサイズ
幅60cm、高さ180cm〜200cmくらいまで大きくなります
●土づくり
植え付けの1〜2週間前までに、土壌酸度計を使用して土壌酸度を計測し、苦土石灰をまいておきましょう。
植え付けの1週間前から当日は溝施肥で元肥を入れます。
①畝の中央に耕作鍬やコンパクト耕作鍬などで深さ15〜20cm、幅が15cmくらいの溝を掘ります。
②堆肥4.5〜6L/㎡、化成肥料100g/㎡、熔リン50g/㎡を溝のなかに均一にまきます
③掘り上げた土を溝の中に戻します
★育て方
●植え付け
①マルチシートを張った畝の場合は、マルチ穴あけ簡単器などでマルチシートのに穴を開けます。
その後、苗植え穴掘り器で植え付け穴を掘ります。
②ハス口を外したジョウロで植え付け穴に水を注ぎ、水が引いたら苗を植え付けます。
③苗は人差し指と中指で挟み、ポットを逆さにして取り出します。
根を崩さないように慎重に植え付け穴に苗を植えます。
苗植え穴掘り器の土を株元に戻し、軽く押さえます。
④株元から5cmほど離れたところに割り箸などの仮支柱をたて、
苗結束用麻ひもで茎を誘引します。
⑤ハスの付いたジョウロで水やりをしたら植え付け完了です。
【誘引のコツ】
成長とともに茎は太くなります。
茎にかける麻ひもは余裕をもたせてゆったりと回しかけましょう。
一方、支柱にかける麻ひもは株の重みを支えるためキツく結びましょう。
●支柱立て
①畝の脇に200〜240cmくらいの背の高い支柱を垂直に立てます。
しっかりとさし込んで安定させましょう。
②畝の反対側にも支柱を立てます
③1株あたり、2本の支柱を立てて左右の高さを揃えましょう
●整枝
主枝が支柱のところまで届くくらい伸びたら、苗結束用麻ひもで左右どちらかの支柱に誘引します。
その後、第一花房のすぐ下の脇芽を伸ばして側枝として育て、2本仕立てにする。
こうすると収穫量が増えるためおすすめです。
側枝にしない脇芽は手で摘み取りましょう。
1週間に1回は脇芽かきと誘引を様子を見ながら行いましょう
●追肥・土寄せ
1回目の追肥は植え付けから2週間後、
株元に1つまみ、約3g程度まきます。
2回目以降は2週間おきにマルチの端をめくり、30g/㎡をまきます。
まいたあと、肥料と土をミニ三角鍬や鍬レーキ小などを使用してまぜましょう。
その後、マルチシートをもとに戻します。
株元の土が少なくなり、根が見えてしまったり、株がぐらつくような場合は株元に土を寄せましょう。
●摘心
2本の枝がそれぞれ支柱の高さになったら、先端を芽かき・摘芯鋏で切って草丈を止めます。
これを摘心といいます。
●対策
トマトの主な病害虫のアブラムシやコナジラミは虫除け銀テープで寄せ付けない、
虫取りシートイエローで捕獲をしましょう。
●収穫
へた近くまで色づいたら、ステンレス収穫鋏や軽量収穫鋏で収穫しましょう。
果房全体が色づいた場合は果房ごと収穫しても問題ありません。
★大玉トマトの場合
大玉トマトは、脇芽をすべて摘み取り、
1本仕立てで育てましょう。
また、雨に当たると身割れを起こすため、
雨よけのビニールシートを取り付けます。
大きく充実した実を作るために、
1果房あたり4・5個に摘心します。