果菜類
ピーマン・ししとう・唐辛子の栽培方法
夏から秋にかけてと収穫が長いピーマン・ししとう・唐辛子の３種。
病害虫に強く比較的育てやすい野菜たちです。
上手に育てると１株で５０個以上の収穫も可能な野菜です。
★ピーマン・ししとう・唐辛子の基本情報
●栽培データ
| 科名 | ナス科 |
| 連作障害 | あり（３〜４年） |
| スタート方法 | 苗からがおすすめ（タネもOK） |
| 収穫まで | 約１か月 |
| 土壌酸度 | ｐH６．０〜６．５ |
| 主な病害虫 | アブラムシ、ハダニ、モザイク病、うどんこ病、青枯病など |
●栽培カレンダー
※目安です。地域や天候により異なります
●栽培スペース
※２列植えの場合は畝幅１２０ｃｍ、列間６０ｃｍ
●株のサイズ
幅約６０ｃｍ、高さ約７０〜８０ｃｍくらいまで大きくなります。
●土づくり
植え付けの１〜２周間前までに、土壌酸度計を使用して土壌酸度を計測し、苦土石灰をまいておきましょう。
植え付け１週間前〜当日に、溝施肥で元肥を入れましょう。
①畝の中央に耕作鍬やコンパクト耕作鍬などで深さ１５〜２０ｃｍ、幅が１５ｃｍくらいの溝を掘ります。
②堆肥４．５〜６L／㎡、化成肥料１００〜１５０g／㎡、熔リン５０g／㎡を溝のなかに均一にまきます
③掘り上げた土を溝の中に戻し、畝を立てましょう。
★ピーマン・ししとう・唐辛子の育て方
●植え付け
マルチシートを張った畝の場合は、マルチ穴あけ簡単器などでマルチシートに穴を開けます。
その後、苗植え穴掘り器で植え付け穴を掘ります。
ハス口を外したジョウロで植え付け穴に水を注ぎ、水が引いたら苗を植え付けます。
苗は人差し指と中指で挟み、ポットを逆さにして取り出します。
根を崩さないように慎重に植え付け穴に苗を植えます。
苗植え穴掘り器の土を株元に戻し、軽く押さえます。
株元から５cmほど離れたところに割り箸などの仮支柱をたて、
苗結束用麻ひもで茎を誘引します。
ハスの付いたジョウロで水やりをしたら植え付け完了です。
【誘引のコツ】
成長とともに茎は太くなります。
茎にかける麻ひもは余裕をもたせてゆったりと回しかけましょう。
一方、支柱にかける麻ひもは株の重みを支えるためキツく結びましょう。
●整枝
①一番花の下の勢いの良い側枝を２本残し、主枝と合わせて３本仕立てにします。
②側枝として残す脇芽以外は
付け根から芽かき・摘心鋏などの鋏で摘み取ります。
●一番下の若取り
株の成長を優先させるため、一番最初に付いた実（一番果）と二番果は実が小さいうちに若どりします。
●追肥・土寄せ
１回目の追肥は植え付けから②週間後に、
株元に１つまみ、約３ｇ程度化成肥料をまきます。
２回目以降は２週間ごとにマルチの端をめくり、３０g／㎡をまきます。
まいたあと、肥料と土をミニ三角鍬や鍬レーキ小などを使用してまぜましょう。
その後、マルチシートをもとに戻します。
株元の土が少なくなり、根が見えてしまったり、株がぐらつくような場合は株元に土を寄せましょう。
●収穫
ピーマン・ししとうは長さ６〜７ｃｍくらいになったら、ヘタの部分を収穫鋏で切り取って収穫します。
唐辛子は、整枝不要です。
未熟果から赤く熟した完熟果までいつでも収穫できます。
１本ずつ収穫しても、多いときは房ごと切ってもいいです。
★辛いししとうはストレスの証！？★
ししとうは唐辛子とは違い、辛味成分の【カプサイシン】が少ない野菜ですが、
辛いししとうが育つ場合があります。
天候の急激な変化や肥料不足など株にストレスがかかると【カプサイシン】が増え、
辛いししとうが育つようです。
辛味があるししとうが取れたときは、
追肥の時期を忘れていないかなど確認してみましょう。
