DICTIONARY
用語集

土壌の粒子が有機物や陽イオン等のはたらきによって結合し、小粒の集合体となったもの。

この状態を団粒構造といいます。

これに対して土壌に粒子がバラバラになった状態の事を単粒構造といいます。

土壌が団粒構造になることにより保水性や透水性を兼ね備えた良好な土壌になります。

そのため土壌の生産力は高くなり、植物の生育は良好になります。

よくフカフカの土と言いますが、これは土壌が団粒構造になっているという事ですね。

 

団粒構造 5つのメリット

・通気性の向上
団粒どうしの隙間を新鮮な空気が通過する事で根の酸素吸収が促進されます。

・排水性の向上
団粒構造は排水性に優れているため根腐れのリスクを回避できます。

・保水性と保肥性の向上
団粒内部に適度に水分を蓄えることで乾燥を防ぎます。土壌の水分蒸発や水分切れが起こりにくくなります。そのため土の水持ちが良く、水に溶けた肥料成分を蓄えることができます。

・土壌生物の発育を促進
土が適度のサイズで固まるため、土全体の表面積が広がります。そのため微生物が発達しやすくなり病原菌・細菌が蔓延しにくくなると言われています。水分・ミネラル・肥料成分が蓄えられている団粒構造の土壌には、隙間が多いため根が張りやすく養分を吸いこみやすくなります。

・病害虫が発生しにくい
団粒構造の土壌には微生物が住みやいため、土壌中には多様な微生物が存在しています。生態系のバランスが取れていて生物性が高いため、病害菌が異常繁殖する可能性が低く、連作障害も起こりにくいと言われています。